3PL(サードパーティ・ロジスティクス)という言葉は広く使われていますが、実際に任せられる範囲は事業者ごとに違います。「思っていたのと違った」を防ぐために、一般的にどこまでが守備範囲で、どこからが自社の仕事として残るのかを整理します。

一般的に任せられる範囲

入荷検品、棚入れ、ロケーション管理、ピッキング、流通加工、梱包、出荷。この一連の荷役は、多くの3PLが標準的に対応します。加えて、在庫データの提供、伝票の発行、返品の受け入れなども含まれることが一般的です。

倉庫によっては、コンテナのデバンニング、温度帯別の保管、シーラー加工やロット印字といった加工まで対応できます。どこまで対応できるかは設備と人の問題なので、必要な工程を先に洗い出して確認するのが確実です。

自社に残りやすい仕事

需要予測と発注

「いつ、どれだけ作るか・仕入れるか」は商品と販売計画の話なので、倉庫側では決められません。在庫が切れた・余ったの責任は、基本的に荷主側に残ります。

マスタの整備

商品コード、JAN、入数、サイズ、賞味期限の管理単位。これらが曖昧なままだと、倉庫側は正確に扱えません。委託前に整理が必要になることが多い部分です。

エンドユーザーとの約束

納期の設定、同梱物の内容、ギフト対応の可否。これらは販売条件そのものなので、荷主が決めて倉庫に伝える必要があります。

見落とされがちなポイント 「イレギュラー対応をどこまで受けられるか」は事前に確認しておくと安心です。個別対応が多い商材ほど、標準の作業フローから外れる頻度が高くなり、コストにも納期にも影響します。

線引きは「決める人が誰か」で分かれる

迷ったときは、その仕事が「判断」か「作業」かで考えると整理しやすくなります。判断が必要なものは荷主側に残り、手順が決まっている作業は委託できる、というのが大まかな目安です。

逆に言えば、判断基準を明文化できれば委託できる範囲は広がります。「この場合はこう処理する」を書き出す作業が、委託の準備そのものになります。

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