海外から入ってきた商品を、そのままFBA(フルフィルメント by Amazon)などの大手フルフィルメントセンターへ直送する。工程が少ないぶん安く見えますが、実際には途中に一拠点はさんだほうが総額で下がることがあります。どこで差がつくのかを整理します。
直送が安く見える理由
直送は輸送が1本で済みます。中継倉庫での荷降ろし・保管・積み込みが発生しないぶん、見積書に並ぶ項目は確実に少なくなります。ここだけを比べれば直送が有利です。
ただし見積書に載らないコストがあります。納品規定に合わない商品が見つかったときの対応、ラベル貼付漏れによる受領拒否、そして差し戻しが起きたときの再送費用です。
差がつくのは「不備が見つかる場所」
大手フルフィルメントセンターは納品規定が細かく決まっています。梱包状態、ラベルの位置、同梱物の有無。規定を外れた荷物は、受け入れ拒否や有償対応になることがあります。
直送の場合、不備が発覚するのは納品先に着いてからです。そこから戻して直して送り直すと、輸送が往復で増えます。中継拠点を入れておけば、不備は納品前に見つかり、その場で直せます。
比較するときに入れ忘れやすい項目
差し戻し発生率と、その1件あたりの復旧コスト(返送運賃+作業+再送運賃+販売機会の損失)。この2つを掛け算して初めて、直送と中継の比較が成立します。
判断の目安
- 納品規定が厳しい販路がメイン → 中継を挟む価値が高い
- 海外仕入れで、入荷時の品質にばらつきがある → 中継で全数確認する意味が大きい
- 国内メーカーからの安定した仕入れで、規定対応も済んでいる → 直送で問題ないことが多い
- 複数の販路へ振り分けたい → 一度集約したほうが結果的に安くなりやすい
「毎回どちらか」ではなく、商品や仕入れ先ごとに使い分けるのが現実的です。過去半年の差し戻し件数を数えるところから始めてみてください。
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