パレットは、買っても借りても使えます。ただし損益が分かれるポイントは価格ではなく、「戻ってくるかどうか」です。自社所有・レンタル・サブスクの3つを、実務上の違いから比べます。

自社所有:安定して回るなら強い

拠点間を往復するだけ、あるいは自社倉庫内で完結する使い方であれば、所有が有利になりやすい形です。1枚あたりの単価は使うほど下がっていきます。

逆に、納品先へ出したまま戻らない使い方だと、補充のたびに購入費がかかります。所有が向くかどうかは、回収率で決まると考えて差し支えありません。

レンタル:波動を吸収できる

繁忙期だけ枚数を増やしたい場合、レンタルなら必要な期間だけ調達できます。保管場所を年間通して確保しなくてよい点も、都市部の倉庫では効いてきます。

一方で、返却漏れや紛失があると精算が発生します。誰がどこへ何枚出したかを記録する運用が回るかどうかが、実質的な条件になります。

サブスク型:管理ごと任せる

近年は、枚数管理や回収まで含めて月額で提供するサービスも増えています。「パレットを資産として持たず、機能として使う」という考え方です。

自社で回収の手配や棚卸しをする余力がない場合には現実的な選択肢になります。契約条件はサービスによって差があるため、紛失時の扱いと最低利用枚数は必ず確認してください。

比較の前に数えておきたい数字 年間の必要枚数、最繁忙期と最閑散期の枚数差、そして直近1年の紛失・未回収枚数。とくに3つ目は、どの方式が得かを大きく左右します。

樹脂か木か、という選択も絡む

木製は初期費用が抑えられますが、破損しやすく、水濡れや虫害の懸念があります。樹脂製は単価が上がるかわりに繰り返し使え、洗浄もできます。食品や医薬品を扱う場合は、衛生面から樹脂を選ぶケースが多くなります。

「買うか借りるか」と「木か樹脂か」は別の軸です。回転数と衛生要件の両方から考えると、選択肢が絞りやすくなります。

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