横持ちとは、拠点から拠点へ荷物を移す社内的な移動のことです。売上に直接つながらないため見過ごされやすい一方、回数が積み上がると相応の金額になります。
パターン1:経由地を増やして、逆に減らす
一見すると矛盾しますが、大手のフルフィルメントセンターへ直接納品する前に一拠点はさむことで、全体の移動が減る場合があります。
ラベルの貼り忘れや検品漏れで差し戻しが起きると、往復ぶんの運賃が発生します。入庫前に検品と加工を済ませておけば、この差し戻しが起きません。手前で1回止めるほうが、結果的に動く回数が減ります。
パターン2:出荷ロットを揃える
移動のたびに車両が動くため、1回あたりの積載量が少ないほど単位あたりの運賃は高くなります。少量を頻繁に動かしている場合、まとめるだけで単価が下がります。
ただし、まとめるには保管スペースと在庫の滞留を許容する必要があります。運賃と保管費のどちらが重いかは、商品の回転率によって変わります。
パターン3:加工を移動の前に済ませる
移動してから加工し、また戻す。この流れになっていると、往復ぶんの横持ちが毎回発生します。加工を出発地側で完了させられれば、復路は不要になります。
どの工程をどこで行うかは、設備の都合で決まっていることが多く、見直されないまま続きがちです。工程の順序を入れ替えられないかは、一度確認する価値があります。
横持ちは「見えない」から残る
横持ち運賃は、商品原価にも販売費にも紐づきにくく、物流費の中でまとめて処理されがちです。個別に計上していないと、そもそも削減対象として認識されません。
拠点間の移動だけを抜き出して集計してみると、想定より大きいことがあります。まずは可視化から始めるのが確実です。FBAへの納品経路については、FBA直送 vs リレー経由、どっちが本当にお得?で比較しています。
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